工場勤務は先輩後輩の上下関係が強く、後輩は先輩に逆らえないような雰囲気がまだまだ残っている職場が多いです。
その為、先輩が後輩に対して嫌がらせをしたり、怒鳴り散らしたりする光景を見ることがあります。
- 必要以上に殴ったり蹴ったりしてくる
- 気に入らないことがあると仕事終わりに呼び出す
- 仕事ができな人をみんなで馬鹿にする
- 強制的にお昼代や飲み物のお金を払わせる
- 一発芸などやりたくもないことを強制的にやらされる
これらは全部、僕が実際に目撃したり話に聞いたエピソードです。
社会人とは思えない、いつまでも学生気分が抜けないみっともなくて恥ずかしい行為です。
工場勤務などの男性の多い職場で働いているあなたも「自分の職場でも同じようなことある!」と共感しているのではないでしょうか。
本記事では、職場でのいじめに悩んでいる人に向けて、工場勤務でいじめが起きる理由やいじめへの対処方法を紹介します。
- 職場でいじめの標的にされている人
- いじめられない対処方法知りたい人
目次
どうして工場の職場でいじめが起きるのか

工場の求人を見ると【学歴・経験・年齢不問】で募集している会社が多いです。
そのせいか、工場の仕事にはクセの強い人が集まりやすい傾向にあります。
- 学生時代にヤンチャをしていたヤンキー気質な人
- 学生時代にパッとしない内気な性格の人
- 「この人大丈夫?」と思うような、頭のおかしいおじさん
様々な性格の個性豊かな人たちが働いています。
頭のおかしいおじさんたちは放っておいても害はないので平気なのですが、問題なのはヤンキー気質な人と内気な性格の人たちです。
学生時代の名残りからなのか、オラオラ系の強気な人達が内気な性格の人たちに対して、いじめや嫌がらせをしたりするのです。
強い人が弱い人をいじめる、ジャイアンがのび太をいじめるような世界が工場の職場では起こることがあるのです。
【⇓工場の職場にいるクセのある人たちの特徴はコチラで紹介しています】

オラオラ系の人に限って仕事ができる
工場の職場では、なぜかオラオラ系の人に限って仕事ができることが多いです。
負けず嫌いで積極的に行動するからか、仕事を覚えるのが早いです。
「みんなより仕事ができないと馬鹿にされる」とか「早く仕事を覚えてみんなより優位な立場にいたい」というような、周囲の人に負けたくないという気持ちで仕事を覚えていきます。
実際に「あいつは不器用だから仕事覚えるのが遅い」とか「あいつって仕事下手くそだよな」という話を聞いたこともあるし、「○○さんの方が入社早かったのに、自分より仕事できないよな」などと、先輩や上司まで馬鹿にしている人も結構多いです。
そんな悪口や文句の話を耳にしても、オラオラ系の人が怖くて周囲の人たちは反論できないし注意することさえもできないのです。
威圧的な態度なので何も言えない
オラオラ系の人は自分が気に入らないことがあるとすぐに【威圧的な態度】をとります。
- 頭にくることがあったら睨みつける
- 仕事が遅いと感じると「もっとはやくできないのかよ!」と怒る
- 自分の思い通りにいかないとイライラして八つ当たりする
みんなこのような威圧的な態度が怖くて何も反抗することができません。
ビクビクしながら言うことを聞くしかなくなってしまいます。
なので、みんなが反撃してこないことをいいことにどんどん嫌がらせがエスカレートし、いじめへと繋がっていくのです。
威圧的な態度をとる人は、学生時代にヤンチャをしていたとか喧嘩が強かったなどと武勇伝を語ったりするので、「○○さんの機嫌を損ねたらひどい目に合うんじゃないか」と怯えてしまい、みんな言うことを聞くしかなくなるわけです。
【⇓威圧的な態度の先輩や上司への対処方法はコチラで紹介しています⇓】



仕事ができるオラオラ系の人が仕事ができない内気な人をいじめる
上記の結果、仕事ができるオラオラ系の人が、仕事ができない内気な人をいじめるようになってしまうのです。
- 自分の仕事のペースに合わない
- 自分の仕事のやり方と違う
- 自分の思い通りに仕事ができない
自分が周囲の人よりも仕事ができるものだから、このようなことでイライラしてしまいます。
『あいつは仕事ができない』とレッテルを貼り、自分より仕事のできない下の人間だと判断する
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「このノロマ!」とか「下手くそ!」などと暴言を吐いたり、「仕事できないんだから俺の言うことは聞け!」と威圧的な態度になる
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パシリに使ったり、エスカレートして【いじめ】となっていく
このように、仕事で溜まったイライラを、自分より弱い人間だと判断した人にぶつけているのです。
その反面、自分より仕事ができる人には下手に出て裏では悪口・文句を言っていても、先輩や上司の前ではヘコヘコして悪い性格の部分を隠そうとします。
悪い部分を上司が気付かないとそのまま昇進したり上司からの評価が上がるので『自分はみんなより優位な立場にいる』と判断してしまい、余計に下の人間をいじめるようになります。
ある意味賢い生き方をしているわけです。
いじめのターゲットにならないための対処方法【5選】


このような威圧的な態度をとるオラオラ系の人に【いじめのターゲット】にされたら、ひとたまりもありませんよね。
会社を辞めたくなって当然です。
いじめのターゲットにならない方法、いじめの被害を少なくする方法を紹介します。
いじめてくる人にビクビク怯えながら仕事をするのは、もうやめにしましょう。
落ち込まないで自信を持とう
相手に「仕事が遅い!」とか「不器用な奴だな!」などと馬鹿にされたりすると、
- 「自分の仕事が遅くてイライラさせてしまった」
- 「不器用だから迷惑かけちゃってる」
などと自分を責めて、自信をなくしていませんか?
仮にあなたの仕事が遅かったとしても、「もっと上手く仕事できないのかよ!?」と怒る人もいれば、「だんだん上手くなってるから大丈夫だよ」と次につながるような言葉をかけてくれる人もいます。
いじめる人は怒ることでしか自分の感情をコントロールできません。
「俺は悪くない、あいつの仕事が遅いのが悪いんだ」と勝手に怒る理由を作り出したり、変な言いがかりをつけてきたり、感情をコントロールできない為に八つ当たりしてくることもあるのです。
こんなのいじめる側のただのストレス発散ですよね。
ですから、あなたには全く非はありません。いじめる側の言葉を真に受けて自信を失うことなんてないのです!
【⇓劣等感を克服する方法はコチラで紹介しています⇓】



自分のプライベートは話さないようにする
いじめてくる人には自分のプライベートの話はあまりしないようにしましょう。
いじめる側の人はあなたのことを『自分より下の人間だ』と勝手に思い込んでいます。
自分より少しでも上の部分があるとわかると、すぐにでもその話に食い付き攻撃を始めてきます。
・あなたが新車を買ったことを耳に挟むと「どうして俺より仕事できないのに、そんなにいい車買えるんだよ!」と怒ってくる。
・もしあなたに可愛い彼女がいたら「あいつの彼女可愛いらしいな、仕事もろくにできないやつのどこがよかったんだろうな」と、みんなに馬鹿にしたように話す。
このように、いじめる側の人間はあなたにとっていい話を否定して、怒ったりみんなの前で馬鹿にして話したりします。
プライベートの話からいじめや嫌がらせに繋がることもあるので、自分からプライベートの話をペラペラしゃべるのは気を付けましょう。
【⇓職場にいる悪口大好きな人たちの特徴や対処方法はコチラで紹介しています⇓】
http://factory-blog.com/2018/12/16/warugutidaisuki/
仕事能力を認めてもらう
いじめる人にあなたの仕事能力を認めてもらうことができればいじめられる可能性は低くなります。
「今すぐ仕事が上手くなるなんて無理だよ!」と思うかもしれませんが、小さなことからでいいのでコツコツ取り組んでいけばいいのです。
僕の職場で、毎日のように「お前はホントに仕事ができないな!」などと馬鹿にされ、先輩にきつく当たられている後輩がいました。
その後輩は、嫌がらせをしてくる先輩が苦手な仕事を自分から引き受け、その仕事をひたすら頑張ってやっていたそうです。
数か月経ってその仕事のコツを覚えた後輩は、いつの間にか嫌がらせをする先輩よりもその仕事が上手くなっていたそうです。
すると先輩の態度は徐々に変わり、嫌がらせをされたり馬鹿にされたりすることがほとんどなくなったそうなのです。
この後輩のように、いじめる側の人の苦手な仕事を頑張ったり、いじめる人よりもあなたの得意な分野の仕事を頑張っていれば、その姿をみた相手の態度は変わっていくことでしょう。
周囲の人に相談する
上記のように個人の力でいじめを解決できない時は、周囲の人に相談しましょう。
周囲の人と良い信頼関係ができていれば、その中にはあなたのことを心配してくれる人が必ずいるはずです。
いじめる側の人とあからさまに距離をとって嫌がっている人がいれば、あなたよりの考えを持っている味方の可能性が高いです。
実際に僕が、いじめる側の人を嫌っていた人物で、
ある日「○○さんって、××先輩(いじめる先輩)のこと嫌いですよね?」と近づいてくる後輩がいました。
僕が(なぜわかったんだ・・・)と戸惑っていると「あからさまに態度に出てます(笑)」と言われました。
何を隠そう、僕は顔に出やすいタイプなのです。
そして『いじめられていて困っている』と相談してきたので、僕は一緒に上司に相談に行きました。
その後上司が対応してくれて、後輩といじめる先輩は違うグループに配属されるようになりました。
僕のケースのように、いじめる側の人間を嫌っている人は意外と多いものです。
そのような人たちを見つけて信頼関係を築いていけば「一緒に頑張ろう!」とか「一緒に上司に相談に行こう」と、あなたと一緒に戦ってくれる仲間となってくれることでしょう。
【⇓パワハラを受けた時のおすすめの相談先はコチラで紹介しています⇓】



いじめの内容を残しておこう
男性の多い工場勤務の場合、殴られたとか物を投げられたとか直接的に攻撃を受ける場合もあります。
感情をコントロールできない、社会人とは思えないような恥ずかしい行為ですよね。
暴力を振るわれるほど深刻ないじめの場合、その内容をボイスレコーダーに録音したり周囲に協力してもらって動画を撮るなどして記録に残しておきましょう。
万が一あなたがうつ病になってしまったり、法的処置をとる場合の証拠となります。
労災として申請したり、いじめた相手に慰謝料を請求する場合、会社側がすんなりいじめやパワハラと認めてくれない可能性もあります。
その為、『いつ、どこで、誰に、どのような』パワハラを受けたのかという内容を記録として揃えておきましょう。
【⇓上手く対応すればパワハラ上司を異動させることができるかもしれません⇓】



『転職』という最終兵器
ここまでいじめに対する対処方法を紹介してきましたが、相手が強大すぎると対処方法を実践する前にあなたの心が折れてしまうこともあるでしょう。
『怖いものは怖い』のでしょうがないことです。
「いじめてくる相手が強すぎて歯が立たない」と思うのであれば、早く転職してしまったほうがいいでしょう。
いじめを放置しているような会社自体【腐っている】といえますからね。
強大な相手に我慢して戦い続けていれば、いずれあなたの身体は壊れてしまいます。
手遅れになる前に〝転職〟しちゃいましょう。
何も行動しなければ、いじめてくる人とずっと一緒に仕事をしなければいけない可能性だってあり得るのです。
転職したらいじめられる恐怖はなくなり、ビクビク怯えながら仕事をする必要はなくなりますよ!
何も今すぐに転職しなければいけないわけではありません。
【転職サイトに登録】するだけでも、『今の会社を辞めても自分には次があるんだ!!』とポジティブになれて、いつでも会社を辞められる準備が整うわけです。
登録していないと、あなたの目的や条件にあった求人があっても知ることさえできず、絶好のチャンスを逃すこととなってしまいますよ!
【転職=逃げ】という考えがある人もいるかもしれませんが、逃げてもいいじゃないですか!
ロールプレイングゲームでも、倒せない敵がいたら一回逃げてレベルを上げてから再び戦いを挑みますよね。
逃げた先(転職先)で経験を積むことができれば、再び戦いを挑めるくらいレベルが上がるのです。
【⇓いじめを放置している腐った会社から転職して、相手よりもキャリアアップして見返してやりましょう!⇓】
まとめ:いじめが辛ければ『転職』も考えよう
- 自分に自信を持つ
- プライベートに侵入されない
- 仕事能力を認めてもらう
- 周囲の人に相談する
- いじめの内容を記録しておく
まずは、いじめの標的とならないように対処しましょう。
そして、自分一人の力ではどうしようもできないと感じたら、手遅れになる前に周囲の人に相談して下さい。
あなたの味方になってくれる人は必ずいます。
1人で我慢しないで人を頼ることも大事です。
みかねた先輩が上司に相談してくれたり、その上司がシフトをずらしてくれたり、他の部署に飛ばしたくれることもあります。
相手が強大すぎて手も足も出ない時は、転職も視野に入れて行動してみて下さい!

