機械が24時間フル稼働している工場では、『交替勤務』になってしまう職場があります。
製鉄所で例えると、高炉を24時間フル稼働させなければならないので、当然そこに関わる職場は交替勤務になってしまいます。
交替勤務の職場で働いている人ならわかると思うのですが、『3直3交替』だったり『4直3交替』という勤務体制の職場が多いのではないでしょうか。
本記事では、交替勤務をやっていて悩んでる人や、交替勤務の会社に転職・就職する人に少しでも役立つように、交替勤務のメリット・デメリットを紹介していきます。
- 交替勤務のメリット・デメリットを知りたい人
- 交替勤務のある工場で働こうか悩んでいる人
- 交替勤務が辛くて辞めようか悩んでいる人
目次
交替勤務ってどういうシフトで働くの?
ここからは工場の交替勤務に多くみられる『3直3交替・4直3交替』のシフトをメインに紹介していきます。
勤務時間の例
- 日勤 07:00〜15:00
- 準夜勤 15:00〜23:00
- 夜勤 23:00〜07:00
このような勤務時間を、3直なら3つのグループ・4直なら4つのグループで、交替しながら現場をまわしていきます。
3直3交替の例

基本的に日曜日にシフトが変わります。
帳尻合わせの為に日勤と準夜勤を行う曜日があって、夜勤の明け休みが日曜日だけで月曜日から日勤に変わるという変なシフトです。
「3週間に1日しか休みないじゃん!」と思うかもしれないので少し説明すると、
例えば1つの班に班員が10人いるとして、そのうちの8人が出勤していれば仕事はまわるとします。
毎日誰かしら2人は休めるということになるので、3日出勤して休みの人もいれば、4日出勤して休みの人もいたりと、不規則なシフトになってしまいます。
4直3交替の例

班員10人いたら10人が5日間出勤して2日休みというシフトです。
どちらのシフトも、仕事が忙しいと準夜勤者が早出をしたり、日勤者が残業したりと職場にもよりますが、まぁ毎日のように早出と残業はありますよね…
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交替勤務のメリット


交替勤務は夜勤もあって大変なイメージも多いですが、良い面もあるのでメリット・デメリットを紹介していきます。
平日休み
これはメリットでもありデメリットでもあるのですが、一番のメリットと考えると、やはり平日に休めるということでしょうか。
土日休みだと、何処に行くにも道路は混むし、観光地は人が沢山いてゆっくりできないこともあります。
また、平日休みだと病院や役所などにも行きやすいですよね。
土日に体調が悪くなっても緊急病院しかやってなくて、応急処置だけして「月曜日になったら掛かりつけの病院に行って下さい」なんてことになりますよね。
役所の手続きは土日では出来ないし、平日に会社を抜け出したり、半日年休をとるということもしなくて大丈夫です。
夜勤は偉い人がいない
日中は上司や偉い人たちが現場にパトロールにきたりするので、現場仕事でも事務仕事でもピリピリした雰囲気の中仕事をしなければなりまけん。
でも、夜勤の時間帯は偉い人たちは家でゆっくりしているので、適度な緊張感でリラックスして仕事ができるのがいいですね。
休憩も少し長めにとっても大丈夫だし、少しくらいなら堅苦しいルールを守らなくても大丈夫なので、偉い人がいない夜勤の方が仕事がはかどったりします。
通勤ラッシュを避けれる
一般勤務の人たちが通勤ラッシュでイライラしながら車を運転したり電車に乗っている中、混雑する時間帯を避けて通勤できるのもいいですね。
車で出勤する人なら渋滞する時間帯を避けて少し早めに出勤したり、電車で出勤する人なら混まない車両やポジション取りなど気にしなければなりませんよね。
有休を入れやすい
職場にもよりますが、僕の職場は比較的有休がとりやすいです。
班の中で仕事を回せる最低人数さえ出勤していればいいので、月に1つか2つ有休をいれることができます。
交替勤務のデメリット


やはり交替勤務は大変なことが多いです。
肉体的にも精神的にもツライと感じる仕事も多いのが特徴です。
お盆や年末年始、G.Wの大型連休がない
一番のデメリットは休みが少ないということでしょう。
交替勤務の場合1日8時間労働ではないので、どうしても年間休日が減ってしまいます。
そして、機械が24時間フル稼働なのでお盆や年末年始、G.Wなどの大型連休がないのもデメリットになります。
もちろんその時期の仕事量は減るので有休はとることができるのですが、常に何人かは出勤していなければならないので、世間一般のカレンダー通りに連休をとることが難しくなります。
また、子供が学生になると学校の休みは土・日・祝日になりますよね。
シフト勤務で土日休みに当たればいいですが、そうでない場合は有休をとったり、他の社員と休みを交換してもらったりしなければいけません。
体調管理が難しい
勤務時間が変わる日の体調管理が難しいです。
特に夜勤初日や日勤初日は眠たくなってしまうし、夜勤で風邪をひいたらなかなか治りません。
夜勤を終えて家に帰ってすぐに寝たとしても、なぜか何回も目が覚めてしまう日があったりします。
夜勤の週は耳栓やアイマスクをつけたりして、途中で目が覚めないように対策しながら寝ている人も多いです。
朝起きて夜寝るという人間のメカニズムに反しているのからなのか、トイレなどに起きたらもう1度眠りに着くというのが難しいこともあります。
そのまま仕事に行ってもどこかボーッとしてしまうし、夜勤がある人の一番の悩みが体調管理が難しいというのは間違いないでしょう。
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休日を満喫できない
夜勤中の休みは、帰ったらすぐに眠りたいところですが「寝たら休みがもったいない!」と考える人もいるので、眠い体にムチを打って、夜まで出かけたり頑張ってずっと起きていることもあります。
また、用事があって出かけてる最中にも関わらず、会社から電話がかかってきて「明日は〇〇時から早出して下さい」などと仕事の電話が掛かってくることもあるので、会社のことを忘れられるせっかくの休日が台無しになってしまいます。
嫌いな人が同じ班にいたら毎日が辛い
パワハラしてくる先輩や上司・人間関係のトラブルを起こしてきた人など、自分の嫌いな人と同じ班になったら、それはもう最悪です。
嫌いな人が同じ班にいるということは、その人と毎日一緒に仕事をしなければいけなくなるからです。
パワハラ社員が同じ班になったら、毎日のように怒られたり馬鹿にされたり、気を遣わなければならなくて、ストレスが溜まってばかりで心身共にヘトヘトになってしまいます。
性格の悪い先輩や上司にいじめられて、会社を辞めていく新入社員も実際にいました。
ですから、交替勤務で苦手な人や嫌いな人と同じ班になったら人間関係の悩みが増えてしまうのでデメリットといえますね。
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交替勤務が辛いなら転職を考えよう


工場の交替勤務が辛いと感じているのであれば、今の仕事に少なからず不満があるということになりますよね?
今の会社に不満があるのなら〝転職〟を視野に入れて行動しましょう。
交替勤務は精神的にも体力的にも辛いと感じる時があるので、いつでも会社を辞めれる環境を作っておくためにも、転職サイトに登録だけでもしておくことをおススメします。
なぜなら、交替勤務でストレスが溜まっていたり疲労困憊になっていたりすると、「あとで登録すればいいや」と考えていても、転職サイトに登録するという気力さえなくなってしまうからです。
転職サイトの『リクナビNEXT』
そこで様々な求人情報を見ながら「今の会社を辞めても自分には次があるんだ」と実感できるようになり、「いつでも今の仕事を辞められる」という考えに変わっていくことでしょう。



まとめ:工場の交替勤務はツライ!
- 休日も工場が稼働しているので大型連休が少ない
- 夜勤があったり勤務時間がバラバラで体調管理が難しい
- 疲れて休日が満喫できない
- パワハラ上司とずっと一緒に仕事をすることも
交替勤務のメリットもデメリットも正直に書いたので、魅力があると思う人もいれば自分には合わないなと感じた人もいると思います。
僕がもし転職するなら交替勤務のある工場へは転職したくありません。
夜勤は眠いし、暑くても寒くても仕事をしなければならないし、人間関係の良くない班に入ると会社に行くのがイヤになります。
全ての工場の人間関係が悪いというわけではありませんが、実際のところ人間関係が悪くてツライ経験もしてきました。
このサイトでは、人間関係の悩みを解決する方法の記事も書いているので、工場勤務の人間関係で悩んでいる人がいたら、参考までに他の記事も拝見してみて下さい。
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https://factory-blog.com/2019/10/02/boss-change/

